本人が普段お世話になっているかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門医を紹介してもらうとよいでしょう。認知症の介護は長年にわたるので、本人や家族の様子をよく知っている地域の医師に診てもらえれば、こまめに相談しながら治療を続けていくことができます。
かかりつけ医がいない場合は、市区町村の相談窓口や保健所・保健センター、地域包括支援センターなどで紹介してもらいましょう。
認知症の診断は、「神経内科」「神経科」「精神科」「心療内科」「脳神経外科」などの医療機関で可能です。「もの忘れ外来」「認知症外来」など専門外来のある医療機関も増えています。インターネットで専門の医療機関を調べてみることもできます。
- 日本老年精神医学会
- http://www.rounen.org/
- 認知症疾患医療センター一覧
- (厚生労働省 全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料 令和5年10月より)
- https://www.mhlw.go.jp/content/001162829.pdf
本人に認知症を認めたくないという気持ちが強い場合、受診を納得してもらうのは難しいことでしょう。そんなときは
- 最初は家族だけで専門医を訪ねて、相談してみてはいかがでしょうか。
- 「よいお医者さんがいるので診てもらいましょう」「念のための検診を受けましょう」「ボケたら困るので一度診てもらいましょう」など、認知症での受診とは言わずに誘ってみてはいかがでしょうか。
認知症「いっしょがいいね」を支えるガイドブック(監修:横浜総合病院・横浜市認知症疾患医療センター センター長 長田 乾 先生)より