生活の工夫と対応 Good Life for Person with Dementia 認知症の人が住みなれた地域で自分らしく暮らすことができる社会へ

認知症への対応の仕方

「何が正しいか」という考え方よりも、「どうしたら円滑・円満にことが運ぶか」を優先して対応することで、安心・一体感が生まれ、より良い関係を保つことができるでしょう。

本人はどうして家族がイライラしているのか理解できず困惑します

認知症の中核症状の中の記憶障害が進行すると、最近の出来事を思い出すことが不得意になります。そのために、さっき質問したことを忘れて、同じ質問を何度も繰返すために、家族や周囲の人をイライラさせたり、家族から煙たがられる場面が多くなります。自分では、何度も質問を繰返しているという意識はないので、どうして家族がイライラしているのか理解できず困惑します。

本人は「わからない」、「昔のようにできない」と感じます

また、実行機能障害、失認、失行、言語障害などの症状が進行すると、日常生活で以前のように上手くできない場面が多くなりますが、自分自身では解決することができないので、「わからない」、「昔のようにできない」と感じます。「自分自身が壊れていくようだ」と表現する人もいます。

本人はその後の行動が消極的になってしまいます

こうした状況で、家族から強い言葉で何度も注意されたり、叱りつけられると、叱られたという嫌な印象だけが残ってしまい、不安や寄る辺なさが募り、本人がイライラして不機嫌になったり、いずれ置いてきぼりにされるのではないかと思い込んで、その後の行動が消極的になってしまいます。

本人の気持ちに寄り添った対応を心がけることが大切です

家族や周囲の人にとって大切なことは、「認知症は病気である」ということを理解して、本人の気持ちに寄り添った対応を心がけることです。
「何が正しいか」という考え方よりも、「どうしたら円滑・円満にことが運ぶか」を優先して対応することで、安心・一体感が生まれ、より良い関係を保つことができるでしょう。

認知症「いっしょがいいね」を支えるガイドブック(監修:医療法人社団緑成会 横浜総合病院臨床研究センター センター長 長田 乾 先生)より

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